和紙の原料である{楮}を煮熟する際に、アルカリ物質を投入します。
小川社で取り扱いする和紙は、煮熟するときに使うアルカリ物質に、
ヨモギ灰または蕎麦灰。を使用しています。このような草木灰を使用して、つくられる和紙は考えられないほど、集中力と根気を必要とすることから、現代社会では手間がかかりすぎる為、この製法を求めるユーザーが少なくなっています。人間国宝の岩野氏でさえ、草木灰で煮熟した和紙をつくるのは、約2年ぶりだそうです。この製法でつくられた和紙は、和紙の原料である
楮のもつ長い繊維がそのまま生かされるため、長い繊維が絡み合い、驚くほど強靭でしなやかなに紙になります。
草木灰越前生漉奉書の工程
[サイズ]90cm×60cm
[藍の種類]蓼藍
[藍染工房]雅織工房 (天然灰汁醗酵建藍染め)
桂離宮 茶室[松琴亭]の襖紙を再現
小川社が扱う[藍の奉書]は、藍の漉き返しによりつくられた奉書になります。
《濃藍》《藍》の色調により
現代の感性にマッチした
新たな用途が、生まれるようご提案させていただきました。
*****藍の漉き返し作業によりつくられた奉書*****
[草木灰で煮熟した楮で奉書をつくる→奉書を藍で染める→染めた奉書を再度漉き返す]
この作業により、奉書の繊維一本一本に藍が均等にいきわたります。
このような作業により染められた藍は
年月と共に味わい深く褪せていき、空間に趣を与えてくれます。